仏壇に関する思い出話。

仏壇の思い出。

仏壇の思い出。

都内のマンション住まいである実家では仏壇を置いていませんでしたが、母方の田舎の家には、居間に大きな仏壇が置かれていました。

 

お盆の頃や年末年始になるとその田舎に家族で訪れていたものですが、当時の小さな私にとって、仏壇は何か少し怖いもののように思えていました。面識のない曾祖母のモノクロ写真が飾られ、どこかそこだけ異空間のような雰囲気の仏壇。決して一人きりのときはその仏壇に向き合うことは怖くてできなかったように思います。ただ、そこにお供えされているものはなかなか立派であり、頃合を見ては祖母が「仏様に飾ってあるあれを食べていいよ」と言ってくれるのは嬉しかったです。

 

当時は立派な果物のもらいものをしたらまず仏様にあげ、ほうずきを買ってきたら飾り、お団子をつくったときも真っ先にお供えしていました。それほど祖母の家の中では、優先順位の高いものであったわけです。お水やご飯も毎朝一番に替えていました。都会育ちの私には少し不思議でしたが、もちろん特に抵抗なく、そのお手伝いをしていました。

 

その頃から少しして、私の祖父が亡くなりました。仏壇には、曾祖母の写真に加え、よく知った祖父の笑顔が飾られることになりました・・・良いものを一番に仏様に捧げる、その意味と気持ちが、ようやく分かったような気がします。

 

昔から、祖父母の家に行ったときは、まず仏壇に手を合わせ、線香を立てるよう言われていました。一番にご挨拶をしなくてはいけないような大切な人たちが、そこで見守っていてくれる、仏壇はそういう意味があるのだと思います。


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